ホールディング会社には新設会社と既存会社、どちらが適している?
グループで複数の会社を有し、ホールディング化を検討している場合、よく論点になるのが以下の点です。
A ホールディング会社を新設した方が良いのか
B 既存の会社の1つをホールディング会社にした方が良いのか
会社の状況によって最適解は異なりますが、通常は、グループ会社間の関係性、各法人の対外的な知名度、グループ内での役割、対外的な商流、保有資産、従業員の理解度、総務経理レベル、株式の移転予定時期などを加味して決定をしていきます。(図を参照)
また、最近では上記に加え、事業承継税制の適用可否も大切なポイントとなってきました。
ホールディング化は、株価対策として有効なケースもあり、株価ありきの検討がなされているケースも散見されます。
しかし、実際には事業や従業員に与える影響が非常に大きいため、株価への影響もケアしつつ、事業上の効果を軸に、ホールディング会社含めたグループ法人体制を検討する必要があります。
(執筆:守田)