持株会社を作るメリットってあるの?【グループファイナンス編】
「ホールディング体制へ移行します・・・」皆様のお取引様や新聞、開示情報等で最近よく耳にします。
結局ホールディングスしたけどどんな効果があるのでしょうか?
今回注目したいのは、持株会社に期待する機能であるグループファイナンスです。
例えば、グループ会社が何社もあるが、各社それぞれの経理担当者が金融機関との借入交渉や金利交渉を行っている、こんなケースありませんか?
でもちょっと待ってください・・・もし、グループの中で、資金が潤沢な会社が1社でもある場合、グループ内でうまくこの資金を活用できないでしょうか。
このような場合に、ホールディングに「グループファイナンス機能」を設けます。
①ホールディングスにグループの余剰資金が集約しくみをつくる
②余剰資金のうち、運転資金が必要な会社に対してホールディングから貸付を行う。
これだけでも、各事業会社それぞれが、金融機関に対する必要以上な借入枠をもつ意味や、金利などの交渉から解放されるのではないでしょうか。
今回のお話にあがったグループファイナンスはCMS「キャッシュマネジメントシステム」をしくみ化し運用することで実現することができます。
ホールディング体制で一つの大きなテーマとなる「経営資源の効率化」、色んな側面がありますが、一つは資金の効率活用です。是非、ホールディング化にあたって検討してみてはいかがでしょうか。
(執筆:武部)