第1回 アジアにおける地域統括会社の検討

第1回 アジアにおける地域統括会社の検討

 

地域統括会社を設立する動きが活発化しています。

特に日系企業では、アジアビジネスの拡大がその理由と言えます。

 

地域統括会社を置く目的としては主に

1.海外ビジネスの収益力を高めるため

2.海外子会社の管理不安に対応するため

という2点が挙げられます。

 

一方で、実際にはどちらの場合もなかなか上手くいっていないケースが散在しています。

今回はその原因と成功するためのポイントを解説します。

 

~その1.海外ビジネスの収益力を高めるために設立

・・・”統括会社において強いリーダーシップを発揮することが重要“

 

■海外マーケットの拡大

海外マーケットの拡大、特に中国、ASEAN市場が成熟化してきたことから、日系企業の海外投資は増大し、進出国も多様化しています。

そのような中、今後は各国での収益力をアップさせ、海外子会社がそれぞれ独立して利益を計上していくことが求められています。

具体的な地域戦略を立て、その達成のため各海外子会社をサポートする機能を果たすべく、地域統括会社を設立することになります。

 

■欧米企業で求められる強いリーダーシップ

このような場合、地域統括会社に期待される主な機能は、①各国のマーケットに合わせて迅速な意思決定を行うこと、また競争激化が進む中で②調達や開発の最適化を図り、コスト競争力を向上させること、です。

 

ただし、このような地域統括会社を設置したケースにおいて、実際にはその運営が容易ではないという話をよく聞きます。

理由を一言で言うと、“地域統括会社のリーダーシップ不足”です。

 

本ケースにおいては、日系企業に比べ欧米企業の方が長けているかもしれません。

欧米企業では、リーダーの役割が明確であり、戦略やビジョンを示すこと、またそれを遂行する実行力や周りを引き込む求心力が求められます。

逆に言えば、これらがなければ地域を統括するリーダーは務まらないと考えられます。

 

■経営幹部を育成する場としての地域統括会社

地域統括会社は“経営幹部育成の場”として有効だと言われています。上述のようなリーダーシップが求められることがその所以といえるでしょう。

地域統括会社では、地域戦略を策定すること、その達成を支えること、さらに本社の全社戦略との調整を図ること、が必要となります。

 

スムーズにことが進むことが一概に良いとは言えません。時には地域間もしくは本社との対立も必要となります。

強いリーダーシップを発揮し、会社の将来を担うのは、必ずしも日本人である必要はないのかもしれません。

(執筆:金井)

2018.11.29 ,  タグ:

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