ホールディングス会社を活用した資産運用
企業がホールディングス会社を設立する目的や効果は様々です。
グループ経営の円滑な運営、組織の活性化、所有と経営の分離等々・・・
今回注目したいのは、資産管理会社としてのホールディングス会社の運営についてです。
資産管理会社はオーナー家の資産を管理運用する目的で設立されます。
例えばサントリーグループのように資産管理会社と持株会社を分けているケースもありますが、一般的には、これを一体として運営しているケースが多く見られます。
ホールディングス会社を資産管理会社と位置づけている企業は多々ありますが、実際にはグループ内での不動産賃貸や資金運用をしており、グループ全体としては何ら資産運用が成されていないケースが見られます。
つまり、ホールディングス会社を設立し、体制を整えたとしても、本来の資産運用が出来ておらず、将来に向けた本業に関するリスクヘッジが出来ていないことが実情としてあります。
そのため、運用効率の高い収益物件の購入や投資信託による資金の運用をホールディングス会社で行うことで、グループ資産の運用を行い将来の本業のリスクに備える必要があります。
加速するこの経済環境において本業のリスクに備えることは必須ですので、ホールディングス会社を設立する際には、併せて資産運用についても検討をしましょう。
(執筆:立石)