持株会社と事業子会社、それぞれが担う役割は?
持株会社化に移行して、グループ経営に移行する際に、持株会社と事業子会社のぞれぞれが担うべき役割は何か?というお問い合わせが、特に非上場の、中堅中小企業の方から増えてきています。
同時に、変化の早い今、どうしておいたらいいだろう?と。
実はこの2番目の質問に、大きなヒントが隠れていると私たちは考えています。
生き残る、もっと前向きな言葉にするなら、「どうやって永続していこうか」ということに行き着くからに他なりません。
永続のためには、「現状と将来」の両方を考えなくてはいけません。
現状しっかりと体制を整え、仕組みを作って結果を残し、内外の状況に対し受身にならないこと、将来の動向を考え、生き残るために必要なことを考えること、それに先立つものを残すこと、この両方をしっかり役割分担する必要があります。
そのためには、グループとして一丸となって「永続」のために取り組む必要があって、一つの会社単位で固執し、抱え込んでいる場合ではないということです。
グループ全体の将来のための資産(≒資金)と情報、ヒトを含めた投資、将来を見通す発想を集約する役割が持株会社であり、それを具現化するのが事業子会社といえるのかもしれませんね。
上場企業に代表される大企業には意外となく、非上場企業に代表される中堅中小企業には意外とあるもの、それは意思決定の速さと、号令一下動ける求心力と、3年先を見据えて動ける環境(長期的視点で動けること)なのかもしれません。
それこそ、持株会社の本当の役割なのでしょう。
では実際の局面ではどうか、興味のある方は是非私共までお問い合わせ下さい。
(執筆:神原)