子会社の効率的な資金運用方法とは!?~2つの「CMS」~

子会社の効率的な資金運用方法とは!?

 

突然ですが、「CMS」をご存じでしょうか?

CMSは「キャッシュ・マネジメント・システム」の略称で、グループ企業でよく取り入れられています。

本コラムはこのCMSについて紹介をさせて頂きます。

 

 

1.CMSとは

冒頭でも述べたとおり、CMSは「キャッシュ・マネジメント・システム」の略称で、直訳すると「現金管理システム」となります。

 

早速余談ですが、検索エンジンで「CMS」と検索すると上位に表示されるのは「コンテンツ・マネジメント・システム」で、全く別物です。

このCMSは、WEBサイトの制作をHTMLなどの特殊な知識がなくても、WEBサイトの更新などを行うことができるものです。

(最も有名なのは“WordPress“ですね)

もちろん、この持株会社研究所もこの「CMS」を導入し、日々更新をしております。

 

こちらのCMSは、WEB業界の用語であるからか、多くのWEB業者がコンテンツを公開しており、SEO対策(検索エンジンで上位に表示する対策)は熾烈を極めています。

 

試しに単純に「CMS」と検索しても、「キャッシュ・マネジメント・システム」を取り扱っているページは10ページめくって1枚だけでした。

本コラムを「CMS」の検索で、「キャッシュ・マネジメント・システム」を取り扱うコンテンツの上位に食い込かせたい!

皆様、ご協力(ごゆっくり閲覧)をお願いいたします。(冗談です)

 

2.CMSの導入を検討するとき

CMSは持株会社体制をとっている企業に採用されていることが多いシステムです。

(持株会社体制の方が分かりやすいだけで、持株会社体制でない会社間でも採用は可能です)

 

グループ企業の中には、は様々な状況にある企業が存在します。

 

業績が好調で成長期、多くのキャッシュを生み出す会社もあれば、現状維持の会社、創業期で資金が必要な会社もあるでしょう。

 

このような会社がグループではなく、単体で運営をしてる場合、資金が余剰にある会社はよいのですが、不足している会社は金融機関やVCからお金を調達してくる必要があります。

 

しかし、外部からの資金調達は、金利コストが発生し、また出資者の意向を無視できなく場合もあります。

 

これが同じグループ企業内でれば、「お金があまっている会社」が「足りない会社」に貸すことで円滑に事業活動を行うことが可能となり、会社レベルでは特に意識することなく金銭の貸借は行われていると思います。

 

このような取引が「たまに」「少しだけ」ある場合はよいのですが

グループ企業内で頻繁に発生し、その都度、「金銭貸借契約を結び」「印紙を貼り」「利息を計算し」「これで各子会社は資金が回るのか・・?」を常に注意しなければなりません。

こうなってしまっては、経理部門はこの対応に多くの時間を必要とます。

そこでCMS、「キャッシュ・マネジメント・システム」の登場です。

 

3.CMSの効果

CMSの最もポピュラーな機能として、「会社ごとに必要な資金ラインを設定する」、というものがます。

例えば、


・設定した日に、設定した資金ラインを超えたら、超えた部分は●●日にHD会社へ送金

・設定した日に、設定した資金ラインを下回ったら、足りない部分は●●日にHD会社から送金を受ける


というルール設けることができます。

そして、グループ外である金融機関等とやり取りをするのは「HD会社に限定する」というルールを作ります。

(一般的にはHD会社が管理することが多い)

 

これにより、各社の経理部は資金の残高に頭を悩ませる必要はなくなり、またグループ全体の資金をHD会社が集約して金融機関から調達するため、スケールメリットをとることもできます。

 

上記のほか、次のようなメリットもあります。


・グループ会社間で毎回賃貸借契約書を作成する必要は無い

・グループ会社間の利息計算を行う必要が無い(システムによる自動計算)

・グループ間の資金取引がシステムにより仕訳として出力され、仕訳入力の手間が省ける


また、他にも、「従業員をHD勤務」とし、各子会社へ出向している場合に、給与負担分を各子会社から吸い上げ、従業員に振り込む、という仕組みも導入することもできます。

他にも様々な使い方ができますが、このように、グループ内で資金を頻繁に動かす必要がある場合は、非常にメリットの大きいシステムといえます。

 

4.CMSの検討

CMSの導入にはある程度まとまったコストがかかるものですが、比較的安価な“独立系のCMS”や、外資系CMSなども出てきております。

これからCMSの導入を検討する場合、

「自社はどのような機能が欲しいのか?」

「どのようにすれば資金管理を楽にできるか?」

を軸に、最適なシステムをご検討頂ければ幸いです。

 

(執筆:松岡)

更新日:2019.12.23   タグ:

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