最近、研究員の私が気になっている皆様の声があります。
「持株会社化は本当に意味があるの?」
というお声です。
持株会社化への検討をされているお客様のほとんどが、『会社の組織に関わるお悩み』のケースが殆どです。
「グループ戦略を検討する機能がほしい」
「管理部門を一元化してより効率的な経営はできないか?」
「就業規則や給与面で会社間の区別をつけたい」
「多角化されたセグメントの業績管理をしたい」
「M&Aの促進のために」
「事業承継をしやくするために」
など・・・
※こちらのコラム「中小中堅企業が持株会社化をする目的は?」もご参考まで。
持株会社化は効果が見えづらく、持株会社化によって会社が良くなっているのか、結局のところ、定量的に評価するのは難しいといえます。
それでも、持株会社体制を目指す価値があるかどうか?
もしかしたら、持株会社化以外の方法で、社長の思い描いていた将来の姿に向かう最短距離があるかもしれません。
持株会社化を行い、その効果がでるかどうかは「本当に将来のなりたい姿に近づくものかどうか?」を議論する必要があると考えます。
ですので、持株会社化にあたっては、在りたい姿を徹底的に議論することをおすすめします。
なぜ持株会社化をするのか?
その準備期間が足りないことにより、結果として目的に対して異なる手段を選択してしまっている可能性があります。
よく社長様から頂くメッセージの中に
「持株会社化するのに、なぜそんなに時間が必要なのか?」
手続きの実行だけなら簡単です。最短で2か月もあれば可能です。
ですが、本当に意味のある持株会社化をするには、組織をどう在りたいか?を議論する必要があります。
その検討期間として短くても、1年は必要かと考えます。
その中で、何を目指したくても持株会社化を行うのか?そもそも持株会社化がその手法として正しいかどうか、を検証していくことが重要と考えます。
(執筆:武部)