組織再編を活用して、優良事業を新会社に移管する
第二会社方式が一般的
企業再生のケースでも、組織再編を活用することがよくあります。会社を再建させ、事業を継続する方法はいくつかありますが、一般的に実施されている方法として第二会社方式による手法が挙げられます。
第二会社方式は、会社の事業を「優良事業」と「不採算事業」とに区分し、優良事業のみを新会社（第二会社）へ譲渡・移管することで、新会社で事業を継続し、会社の再建を図っていく方法です。優良事業を切り離す際には、事業譲渡または会社分割といった組織再編の手法が利用されます。
第二会社方式を利用することで、新会社（第二会社）は、譲渡・移管された収益事業により事業を継続し、従業員の雇用を守る等の社会的な存在意義を見出すことになります。
一方、旧会社には不採算事業と過剰債務が残されますが、金融機関などの債権者の協力を得て、過剰債務の免除等の再生支援を受けることになります。
